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再生材を70%使用した再生PP PP FACTORYのサステナブルな挑戦 1700/04/16

再生材を70%使用した再生PP PP FACTORYのサステナブルな挑戦

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「これって本当にエコなんだろうか?」

そんな小さな疑問から、PP FACTORYの再生PPづくりは始まりました。
見た目や品質だけでなく、背景にある“意味”まで大切にしたい。
今回は、そんな私たちが作り出した本当のエコを実現する「再生PP」についてご紹介します。
 
 
 
 
目次

1. 再生PPってどんな素材?

2. なぜ「70%」なのか?私たちの再生材の考え方

3. 再生材を使うことの“エコ”とは?

4. 品質と使い心地について ~再生PPの特性とご理解いただきたい点~

5. まとめ:循環する社会を目指して

 

 

1. 再生PPってどんな素材?

 

「再生PP」とは、再生材を使用したPP(ポリプロピレン)のことを指します。
PP FACTORYでは、再生材を70%使用しており、見た目や質感はバージン材(新しい素材)とほとんど変わりません。


限りある資源を無駄にせず、環境負荷を抑える選択肢として、私たちは15年以上前から再生PPシートの開発に取り組んできました。

 

 


 

2. なぜ「70%」なのか?私たちの再生材の考え方

 

再生PPの元になる再生材は、主に様々な工場から出る廃材を利用しております(いわゆるプレコンシューマ素材)。
本来であれば廃棄されるはずだったこれらの素材を、新たな製品へと再生することで、資源の循環に貢献しています。

では、なぜ「100%再生材」ではなく、「約70%」なのでしょうか?

実は、当社の工場で発生する端材だけを再利用すれば、100%再生材による製品も技術的には可能です。
しかし、それは言わば「自社内での小さな循環」にとどまってしまいます。

 

PP FACTORYが目指しているのは、社会全体でのリサイクルの循環


だからこそ、社外の製造現場などで出た廃材を積極的に取り入れ、より広いリサイクルの流れを支えています。

その結果、当社の再生PPクリアファイルには、約70%の再生材が含まれており、“外に開かれた循環”を意識した製品づくりを実現しています。

また、再生素材にはさまざまなグレードがあることをご存知でしょうか?
再生材とひとくちに言っても、その質は千差万別です。上質な再生素材を選んで使えば、品質は安定しますが、その分供給量には限りがあります。

今後更に需要拡大が予想される循環型社会において、安心した商品をご提供できることがメーカーの責任と考えています。

そこでシーティング施設を大幅に改良して、再生材料の中に入っている印刷や加工に悪さをする物質をバージンPPでサンドする構造に変更し、一般的な再生素材で安定供給が可能な製造方法を確立いたしました。



 


 

3. 再生材を使うことの“エコ”とは?

 

再生材を使うことで、焼却や埋立て処理される予定だったプラスチックが再び製品として活かされます。
それは、限られた資源を大切に使い切るということにつながります。

また、製品を選ぶ側にとっても「環境に配慮したものを選ぶ」という行動が、エコの一歩になります。

見た目ではわかりづらいかもしれませんが、こうした小さな選択の積み重ねが、持続可能な社会をつくっていくと私たちは考えています。

 


 

4. 品質と使い心地について ~再生PPの特性とご理解いただきたい点~

 

再生PPだからといって、見た目や使い勝手が大きく劣るわけではありません。

実際に比べてみましょう。

 

 

右が再生PP、左がバージンPPです。
1枚1枚で見る限り、日頃からクリアファイルを扱っている私たちでも、ほとんど区別がつきません。

ただし、「重ねる」と違いが出ます。

 

 

半分より上が再生PP、下がバージンPPです。
重ねてみると、再生材特有のわずかな色の差が見えることがあります。

この色合いの変化は、使用している再生材の素性(どのような廃材が元になっているか)によって異なります。
つまり、再生PPはロットによって若干色が変わるという特性を持っているのです。

 

 

【お客様へのお願い】

再生PPの特性を活かしながらも、環境負荷を抑え、リーズナブルで安定した製品を提供するため、お客様に以下の点についてご理解・ご協力をお願いしております。

 

①ロットごとの微妙な色味の違い


②ごく小さな(3mm以下)の気泡やホコリの混入
※100枚中に数枚程度含まれる可能性があります。

 

こうした点は再生材の使用にあたって避けがたいものであり、
これを完全に排除するためには、
大量の不要エネルギーの使用や、通常より多くの原料を使う必要があります。


すると、コストが上がったり、エコという本来の目的から外れてしまう恐れがあるのです。

PP FACTORYは、そうした本末転倒を避け、「本当に意味のあるエコ」を届けるため、
あえて素材のありのままを活かした製品づくりを選択しています。

 


 

5. まとめ:循環する社会を目指して

 

再生PPは、PP FACTORYが目指す“本当のエコ”を実現するための重要な一歩です。

私たちは、限りある資源を無駄にせず、持続可能な社会に貢献できる製品を安定して提供し、品質や供給の安定性を守りながら、環境にも配慮したものづくりを進めています。

皆さまにも、環境にやさしい選択肢として、ぜひ手に取っていただければ幸いです。

 

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