[記事公開日付:2010/12/31][最終更新日付:2023/09/13]
●PP FACTORYのレンチキュラーシート●
PP FACTORYでは、自社製のPPレンチキュラーシートを用いた3Dクリアファイルを作成しています。
私達がこだわったことは、
3Dクリアファイルでも通常のクリアファイルと同様の機能性を持たせることでした。
レンチキュラーは従来、PETレンズを使用して製作します。
しかしこのPETレンズでは硬すぎて普通のクリアファイルと同じように、
しなやかに書類を挟み込みことが不可能でした。
それならば同じPP(ポリプロピレン)製で薄く、しなやかなレンズを作ろう!
と専用PP製レンチキュラーレンズを自社生産いたしました。
※レンチキュラーは3Dだけではなく、絵が切り替わるチェンジングにも応用することが可能です。
●3Dクリアファイル 製作の流れ●
今回は、絵柄が飛び出して見えるような所謂3Dのクリアファイルについて、
ご入稿から納品までの流れをご説明させていただきます。
①いただいたデータを弊社にて3D用にデータ変換
②本機校正を行い、お客様にご提出
3Dクリアファイルの本機校正は、すべて本番と同じ条件で行います。
つまり、本番と同じ印刷機・材料・インク・色数で印刷します。
通常のクリアファイルとは異なり、データ変換という作業が必須となるため、
本機校正のご提出は、ご入稿から約1週間程度となります。
※注意!※
本機校正のあとの大幅なデータの変更には、改めて①データ変換→②本機校正の
実施が必要になりますので、作業時間と追加料金が発生します。
お客様には事前にご説明をされていても、本機校正後の修正希望が出ることはよくあります。
(過去の案件の中にも、2回目の本機校正を実施した案件が数件ございます)
この部分は追加料金が発生し、トラブルが起きやすいポイントですので、
2回目の本機校正を行うには追加料金が発生してしまうことを
事前にご説明しておくことは、とても大切であると思います。
③本番進行~出荷
本機校正が校了となりますと、なるべく早い段階で量産に入ります。
(量産に入る時間が早ければ早いほど、本機校正により近しい形で量産印刷が出来ます)
本機校正から時間が経ちますと、温度・湿度の影響でレンチキュラーシートが微妙に伸び縮みし、
レンズピッチも微妙に変わっていきます。
このピッチの変化は人間の目で見るとわからない程度ですが、精密な印刷精度が要求される
レンチキュラーシートの印刷では死活問題で、3D感、ボケ具合に大きな影響を及ぼします。
伸び縮みしたシートを使いますと、本機校正で設計したデータでは対応できないため、
レンズピッチを再測定し、データの再設計を行って(予算が許されれば本機校正を再実施して)
量産開始することになります。
お金と時間が無駄にかかりますので、できれば省略したい工程ですので、
「良品製造のためには、すぐに量産開始」をお願いしております。
印刷が終わると、3D状態の検査工程、打ち抜き加工の工程、超音波溶着加工の工程、
出荷前の検査工程を経て、出荷となります。
この工程は、検査工程が1つ多くなることを除けば通常のクリアファイルと同じです。
●再版がかかった場合は…?●
再版の場合もレンズピッチを再測定し、データを再設計させていただいてから再版を実施します。
再版時の再測定と再設計はサービスでさせていただいておりますので
お客様のご負担は特にございませんが、再測定と再設計のため、
通常の印刷物の再版よりも少し納期がかかります。
3D商品は3Dクリアファイルに限らず、入稿から見本出しまでの作り込みの期間の方が
手間も時間もかかる商品で、量産品を作り始めてしまうとあっという間の商品です。
他にも3D(レンチキュラー)でお悩みのことやご不明点などございましたら、
下記よりいつでもお問い合わせくださいませ。
✉info@ppfactory.jp
☎0120-132-849
#本機校正
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