クリアファイル印刷用に、PPFACTORYでは、0.2ミリ半透明の自社製のPP(ポリプロピレン)シートを製造しております。
そのほか、3Dクリアファイル用のレンチキュラーシート、再生率70パーセントのエコマーククリアファイル用PPシート、A4オリジナル10ポケットクリアブック用シート(高透明の0.4ミリ高透明シート)も自社製シートを製造しています。
クリアファイル用のシートを自社で製造するようになって、7年目になります。
オリジナルクリアファイルを製造するメーカーにとって、そもそもPPシートは、PPシートの専業メーカーさんから購入するもののようです。PPFACTORYも最初はそうでした。クリアファイルのメーカーは、ファイル加工にオリジンを持つメーカーさんと、印刷屋さんにオリジンをもつメーカーさんに分かれますが、いずれにせよ材料のPPシートは他社から購入するのが通常です。
ではなぜ、PPFACTORYは自社でクリアファイル印刷用PPシートを製造することになったのでしょう?それは、ものすごく単純な理由からです。
理由は、「当時(20年前~10年前ぐらい)、UVオフセット平台印刷では、PPシートが印刷しにくかったので、UVオフセットで印刷しやすいPPシートがほしかった。」からです。
前回も書きましたように、当時のPPシートはオフセット印刷をすることを主目的として設計されてはいませんでしたので、印刷しにくいのは当然です。インクが密着しなかったり、静電気が発生して機械にシートが入らなくなったり、印刷をするたびに、何かしらのトラブルにおびえながら、おっかなびっくり印刷をしておりました。
そうこうするうちに、「印刷しにくいPPシートは、どうすれば印刷しやすくなるか?」というノウハウやアイディアが、だんだんと社内に蓄積してゆきました。自分たちでどうにもならない材質の部分は、材料メーカーに改良のお願いをしたり、インクメーカーに相談にのってもらったりしました。
そんな日々をすごしながら、ある日ふと気がついたのが、「PPシートを自社で創ればいい。最初はできの悪いシートかもしれないが、印刷側からのフィードバックが早い分、悪い点もすぐ改良ができる。とすればよいシートになってゆくスピードも速いはず。」ということでした。
とはいうものの、シートの作り方はまったくわからなかったので、基礎から考えて、機械も自作の機械でなんとか製品化したのが、7年前のことです。
そして7年がたち、通常のクリアファイル用のシートのみならず、今では再生PPをつかったエコマーク対応クリアファイル用のPPシートや、3Dクリアファイル用のPPレンチキュラーシートまで自社で製造できるようになり、今に至ります。
以上、PPFACTORYのクリアファイル用印刷シート製作の裏話でした。
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