PPFACTORYのクリアファイルは、自社製のPPシートに、最新のUVオフセット印刷機で印刷されますが、本日はその印刷の歴史についてお話いたします。
現在クリアファイルの印刷は、通常オフセット印刷、あるいはシルク印刷で行われます。フルカラーの印刷ならばオフセット、ロゴのみや隠蔽製の高いベタ、ラメ加工をしたいときはシルク印刷で行われる例が多いです。そのほかに、箔押しやフォイルを使ってメタリック感を出す印刷加工があります。
しかしクリアファイルがオフセットで印刷されるのが普通のことになったのは、実はこの10年ぐらいの比較的新しい出来事です。
なぜかというと、クリアファイルを印刷するオフセット印刷機は、UV乾燥方式のオフセット印刷機でなければまずNGだからです。そしてUVオフセット印刷機が普及したのが、この10年ぐらいの出来事なのです。
それまでは、シルクと箔の全盛時代でした!!
さて、PPFACTORYの工場でUVオフセット印刷が始まったのは、さらに10年前の1990年代初頭のことです。まだUVオフセット印刷がまったく普及していなかった、今から20年前の出来事です。当時は油性のオフセット印刷機に、無理やりUV乾燥装置を取り付けて印刷することから始まりました。
まさに業界の魁!でした(チャレンジャーとも言う)。
しかし、先駆者は必ず苦労をするもの、機械は無理やりの改造品、UV印刷用インクも当時は油性に比べると発色が悪い&不安定で、印刷技術者の腕でなんとかするという悪戦苦闘の日々でした(まあ、そういうことがあるから印刷の腕前が上がるのですけれども・・・。)PPシートも印刷すると、どうしてもキズやら密着やらが悪く、現在の基準からするといまいちなものでしたが、それでも当時は印刷自体できるところがなかったので、重宝がられていたようです。
でも、油性オフセット機を無理やり改造してなんとかするのも限界がありますので、PP向けのUVオフセット印刷の専用機を導入することになります。でも日本の印刷機メーカーもまだそういう機械はまだ製造していなかったので、開発してもらうことになりました。そうして出来上がったのが、世の中にはまだない、PPが、慣れている人にはさほど難しくなく、安定して、色数が8色印刷できる(当時は夢の)UVオフセット印刷機です。プロトタイプモデルとして開発された本機が、PPFACTORYの工場で実戦投入され、そのデータがフィードバックされて量産機の設計に反映されるという流れが、当時はあったようです。
これが今から10年前ぐらいの出来事です。
その後PPFCTORYの工場には、第2世代、第3世代の(当時最新鋭)のクリアファイル印刷専用オフセット印刷機が導入され、現在は第4世代の最新鋭機械「11色が印刷できるクリアファイル専用UVオフセット印刷機」がクリアファイルの印刷を行っています。
まあこうして、クリアファイル印刷における機械的な問題は解決されたのですが、次なる開発テーマが急浮上します。
それは「じゃあ次は、クリアファイル用のPPシートを自社開発せよ!」です。
そのお話は、また別の機会に・・・。
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