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PPとVOCの裏話 ~チューリップ現象/クリアファイルの反り返りについて~ 2023/02/09

PPとVOCの裏話 ~チューリップ現象/クリアファイルの反り返りについて~

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[記事公開日付]2011/01/15 [最終更新日付]2023/02/09 



本日は、チューリップ現象についてのお話です。


【チューリップ現象とは?】
➡クリアファイルにペラ(チラシ等)を挟み、しばらく置くと、
 クリアファイルが大きく反ってしまうことがあります。
 (クリアファイルが角側から、くるんと外に向かって大きく反ってしまいます)
 確率としては感覚論ですが、100のクリアファイル案件があったら、そのうち2件くらいでしょうか。

 

このことを業界では ”チューリップ現象” と呼んだりします。

 

 

【なぜチューリップ現象は起こるのか?】
➡原因は、ペラの印刷に使われているインクによるものです。
 ペラのインクに含まれる揮発性有機化合物(VOC)が、PPシートと反発するため、
 結果クリアファイルが反ってしまいます。
 ※PP(ポリプロピレン)一般に言える化学的性質のため、どのクリアファイルにでも起こりえます。

 この場合、クリアファイルのPPが変質してしまっているため、一回反ってしまったら戻りません!
 作り直しとなると、納期は間に合わないわ出費は2倍になるわとなるため、
 事前に対策をしておくことが必要です。

 


 

【チューリップ現象の対策】

☑VOCを含まないインク(例えばUVインク)でペラや取説を印刷する
→油性オフセット印刷に使用されるインキの多くには、VOCが含まれております。
 UVオフセット印刷で使用されるUVインクにはVOCが含まれないため、
 こちらの方法で印刷することをおすすめ致します。


☑ペラや取説は事前に作成し、よく乾かしておくこと
→VOCは揮発性のため、乾燥させると空気中に飛散します。

先のお客様からご支給いただく場合も、出来ればUVインキで印刷したもので、
しっかり乾かしてから支給していただくよう、事前にお伝えしておく事は必須です👆

 

 

【他にも・・・】
クリアファイルに関することとして、他にも長期保存によるブリード現象という注意事項がございます。
こちらは過去記事でもご紹介させていただいてますので、ぜひご覧ください。

 http://www.ppfactory.jp/blog/2014_09_05.html

 


PP FACTORYでは、お見積もりやクリアファイルの作り方以外でも、
PPに関する事ならなんでも質問を受け付けております。
他にも気になることがございましたら、いつでもお問合せください。

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